ひとくちメモ


人   間
     第83号(2010年3月)
 

私が高校時代にお世話になった、真城義麿先生が、ご自分のご本の中で、
 「犬」や「猫」など動物を表す言葉と異なり、私たちは「間」の上に「人」という字をおいて「人間」と言います。つまり「間」という関係性の上に私たち一人ひとりの「人」というものが成り立っているということです。私という「人」の幸せや存在満足は、「間」(関係性、共感、挨拶、会話、気遣い、思いやり、身近なふれ合い、コミュニケーションなど)があってはじめて成り立つのです。
とおっしゃっています。
 「人間」という関係性に生きて、初めて私という「人」が成り立つということです。ひとからの呼びかけに対して「関係ない」とか「個人の自由だ」として関わりを断ち切ってしまうことは、人としての生き方を放棄してしまうことになりはしないでしょうか。
 
私たちは、出来るだけ快適で、幸せに生きたいと願っています。その自分にとって快適で幸せな生活は、往々にして深い人間関係を失っていきます。それは、自分のワガママを通す幸せですから。人との関わりを失えば、自分がどこにいるのかわからなくなります(安心できる場所を見失う)。
 前述の本の書名は『つながりを生きよう』といいます。つながりを感じるところに人間の生活があり、安心していられる場所が開かれるのではないでしょうか。誰ともつながっていない人間などいないのです。つながりに気づいて生きるかどうかの違いがあるだけです。
    
                  合 掌